カテゴリ
全体 穀物 散歩 お花 お隣のバラ 絵手紙 五十の手習い 着付け 雀の雛 お風呂の背景画 おばあちゃんの技 食べ物&飲み物 読書 旅 電車 自衛隊 初詣 季節 映画 その他色々 震災 スケッチ 原発 災害 未分類 以前の記事
2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 more... お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
毎年 新年に皇居で行われることに 歌会始の儀 というのかありますね。 皇室 の方々の歌と 選ばれた歌人の方の歌と共に 一般から選ばれた人の歌が十首披露されますが それがすごく好きです。 今年の歌のなかから特に好きな歌を選んで見ました。 夕凪ぎを柿の若葉に確かめて灰七十キロ無事に撒き終ふ 電源を入れよと妻に声かけてわさびの苗葉に液肥を放つ 背丈より百葉箱の高きころ四季は静かに人と巡りき ささやかな悲しみあれば水底に木の葉が届くまで待ちゐたり 駐輪場かごに紅葉をつけてゐるきみの隣に止める自転車 「大丈夫」この言葉だけ言ふ君の不安を最初に気づいてあげたい 背丈より百葉箱の高きころ四季は静かに人と巡りき 私はこの歌を読んだとき、そうだ、私も子供の頃は もっと もっと四季は緩やかに通り過ぎたなぁと改めて思いました。昨今の激しい気候の変化、いつからこんな風になってきたんだろううなぁ~(^^; ささやかな悲しみあれば水底に木の葉が届くまで待ちゐたり み~んな誰でも、人に言えない悲しいことを多かれ少なかれ持っているものだけれど、 葉っぱが底に沈むまでの時間だけ、そ~っと じっと 待っていようなんて・・・なんて大人な悲しみの過ごし方なんだろう。ちょっと自分が恥ずかしくなるような気がして、ああ、私もそ~と、じっとしていよう・・とか思ったりしても、うぅ~ん、やっぱ無理だな(^^; 「大丈夫」この言葉だけ言ふ君の不安を最初に気づいてあげたい 中学3年生の女の子の歌です。きっと仲良しの友達が、受験や友達関係で本当は不安だらけなんだけど、「大丈夫、大丈夫」と本人も無意識に繰り返している、その不安を敏感に感じとっていて、解ってあげたいというやさしさ。友達を思い、じっと見守っている目を感じるなぁ。最近の中高校生には、私たちの頃とはまるで違うプレッシャーがあるに違い無い、どんどん追い詰められていく子供達がきっと沢山居るんだろうなぁ。 どの歌も情景が目に浮かん出来ます。柿の畑に灰を撒く人、肥やしを撒く人、自分より大きい百葉箱を見上げる子供、汀にうずくまる人、もみじを乗せた自転車、受験を控えた中学生。 生活の中から湧き出してくる心の声の歌ですよね。
by ikko_a_im
| 2011-01-25 14:56
|
ファン申請 |
||